コロナ禍収束のために

 コロナ禍はいつ「収束」するのでしょうか。私は、コロナ禍の収束の定義は、「新型コロナウイルスがもたらすリスクが、特別な対策をしなくても、社会が許容する水準を下回っていると、社会が認識すること」と考えています。そのための具体策としては、

(1) ワクチン・治療薬の開発や感染症法での位置づけ変更、フェイクニュースをやめる・・・社会的に認識された現在のリスクを下げる

(2) IT化など新たな仕組み作り・・・「特別な対策なし」の範囲を広げる

(3) 特定のウイルスに対する過度なリスク評価をやめ、ウイルスや細菌との共生を決意する・・・社会的に許容できるリスクを上げる

が考えられます。(下図参照)

さらに細かく見ていきます。

(1)について

現状・・・ワクチンが完成し、国内外で相当程度普及が進んでいる。いくつか効果がある薬はあるが、他の風邪同様、経口での特効薬の完成は相当困難だ。新型インフルエンザ等感染症(エボラ出血熱、ペストに適用される1類相当の措置ができる)に指定されている。

これからどうすべきか・・・引き続き全世界でワクチンの普及を進める。

リスク・・・ワクチンが普及してもリスクが下がったと認識されない。

(2)について

現状・・・ペーパーレス化やキャッシュレス化が進展しつつある。いくつかのロボットが普及しつつある。自動運転の開発が進展し、限定領域で実現されようとしている。自動運転周辺では、5Gや電気自動車が普及しつつある。一方で、火力発電の冷遇や再エネ発電の優遇等により、電力不足に見舞われることがある。

これからどうすべきか・・・引き続きシステム開発。自動運転を前提とした産業や都市をつくる。石炭火力発電所や原子力発電所を大量に建設する。高性能、省エネな「光コンピュータ」の開発。

リスク・・・火力発電の冷遇や再エネ発電の優遇のさらなる強化による電力不足。電気自動車の性能やコスト低下の頭打ち。自動運転に適した都市開発が進まない。

(3)について

現状・・・新型コロナウイルスが、肺炎をもたらす既存の細菌、ウイルスと比較して、実際の被害に見合わない程度に大きなリスク評価されている。細菌、ウイルス一般を極度に避けようとする意識が高まっている。

これからどうすべきか・・・情報発信。細菌を生活に役立てる仕組みを作る。

リスク・・・季節性インフルエンザ、従来型コロナウイルス、肺炎球菌といった既存の細菌、ウイルスによるリスクを意識するようになり、それを避けようとあらゆる手段をとるようになる。

当研究会にできることは、(2)と(3)に関してであり、(2)については、IT・AIを主としたスキル向上に努め、実際に価値を提供すること、(3)については積極的な情報発信などが考えられます。(2)と(3)については、今後別のパンデミックやインフォデミックが起きた時にも効果が持続(例えばある領域では二度とマスクをしなくてよくなるなど)するので、続けていきます。

(3)に関する情報発信

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