大気と細菌 ~窒素編~

 ここでは、植物が細菌の力で大気中の窒素を固定することについて述べます。

 地球大気には、窒素(N2)が約8割含まれていて、しかも植物は窒素分を必須としているにもかかわらず、大気中の窒素を使うのが難しくて、莫大なエネルギーを使って使える窒素分を含む肥料を生産してきました。それを克服するため、細菌の力を使って大気中の窒素を植物の栄養として使えるようにする研究が進められています。今回紹介するのは、その研究成果です。

論文リンク・・・https://www.pnas.org/content/117/3/1806

 この論文では、植物の状態と細菌(根粒菌)の状態の調和によって窒素固定が左右されるミヤコグサについて調べたものです。根粒菌によっては窒素固定を阻害するものもありますが、その阻害作用を打ち消すミヤコグサの変異を発見したとのことです。

 このような窒素固定を行う細菌やそれを受け入れる植物の研究を進めることで、大気中の窒素のポテンシャルを引き出し、農業の発展に役立つ未来が来ると確信しています。

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